『学問のすすめ』のススメ! [2009年4月30日]
『学問のすすめ』のススメ!
こんにちは
明光義塾本部教務部のマサ
です!
ゴールデンウィーク、皆さんはいかがお過ごしですか?
まとまって時間が取れる、この1週間は大学受験勉強においても重要な1週間です。
時間を無駄にせずに、日々の学習に取り組んでください。
しかし、時間が取れるのでゴールデンウィーク中にせめて1冊は、本も読んで欲しいと思います。
国語や小論文の学習に役立つからでもありますが、進路選択に大きな影響を与えうるようなすばらしい本も多いからです。
今回、私がこの時期の大学受験生にお勧めする1冊は『学問のすすめ』福澤諭吉著です。
【福澤諭吉と『学問のすすめ』】
福澤諭吉といえば現在の1万円札の肖像であり、慶應義塾大学の創設者として有名です。また、代表著作『学問のすすめ』は1872年~1876年にかけて全17編の分冊として発行され、1880年に1冊の本にまとめて出版され、当時大ベストセラーになりました。冒頭に書かれている「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という言葉は多くの人が知っているでしょう。
しかし、『学問のすすめ』の冒頭にある、その有名な言葉はアメリカ合衆国の独立宣言からの引用で、福澤諭吉が著作の中で述べているのは、更に続きがあり、「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」といわれているらしいが、現実には、賢い人もいれば、愚かな人もいるし、貧富の格差や社会的地位の差もある。それらは学ぶか、学ばないかによって生じるものなのだというのが概略です。そのようにして学問を学ぶことの重要性を『学問のすすめ』の中で説いているのです。
特に初編・第2編・第9編・第10編などでは学問の目的や意義を説いており、大学で学問を学ぶことを目指す皆さんにとって、きっとためになり、学習意欲を高めてくれることでしょう。そのほかにも「国民と法や国家」・「道徳的なこと」、「西洋思想」・「国際社会に日本はどう立ち向かうべきか」や後半の第14編以降では「人生設計や判断力・実行力の付け方」など技術的なことまで書かれています。現代人の我々にとっても人生の指針となる内容です。私も時々『学問のすすめ』読み返していますが、3年位前に読み返したときに「国際社会に日本はどう立ち向かうべきか」などが書かれている部分は現代にとてもよくあてはまり、改めて驚かされたものです。
慶應義塾大学志望でなくてもぜひ読んでみてください。これを100年以上前に書いた福澤諭吉の偉大さがわかります。
『学問のすすめ』と検索すればインターネット上にもいくつかのサイトで全文が公開されていますし、文庫本などでも出版されています。
しかし、これらはほとんどが文語体で書かれているので古典が苦手な受験生には理解しづらいのが難点です。しかし、ご安心下さい。『学問のすすめ』の現代語訳がいくつかの出版社から出版されています。今年もちくま新書から教育学者の齋藤孝先生が訳された「現代語訳学問のすすめ」が出版されました。文語体が苦手な人は現代語訳でもよいので是非『学問のすすめ』を読んでみてください。
尚、齋藤孝先生は『声を出して読みたい日本語』(草思社)などを出版されたことで有名な明治大学文学部教授で教育学・身体論・コミュニケーション技法などを専門とされています。私も齋藤孝氏の著作の多くを購入して読んでいます。人文系の学部・教育学部・体育学部・コミュニケーション学部などに進学したいと思っている人は齋藤孝氏の一連の著作も読んでみると良いでしょう。
私も、このブログを『学問のすすめ』に少しでも近づけるようなすばらしいものとすべく、がんばっていきます。
今後も大学受験生にお勧めの本を、随時紹介していきたいと思います。ご期待下さい。
それでは次回また、お会いしましょう。
大学受験の応援団長
明光義塾本部教務部マサ
