私立中学から高校受験 [2010年5月26日]
今から取り上げたいのは、こういうケースです。
「私立の中高一貫校」
に在籍しているんだけど、
高校受験のときに「外に出たい」。
あるいは「出ろ」と言われてしまった。
※ですから以下でお話しすることは
「併設高校がなく、高校は全員外部受験」という学校には、当てはまりません。
正直言いまして
「私立中高一貫から高校受験」
最近増えてきているという実感があります。
理由はさまざまです。お子さんの成長につれて、
熱烈に進学したい他の学校ができた
引越しなど家庭の事情
今の学校でどうもうまくいかない
など。
多様化の時代です。いろいろと気持ちが揺れることもあるのだろうなと思います。
私立中学(中高一貫)から外部受験をする場合に、よく保護者の方から聞かれる声をご紹介します。
「学校の先生が全然協力してくれません!」
・・・正直、それは仕方のない部分があります。
私立の中高一貫校は、基本的にはそのまま6年間生徒が在籍することが前提となっていますし、外部受験をするためのカリキュラムにはなっていません。
中学に入学するときの「募集要項」に「本校で6年間を過ごすことを希望している生徒」等の表記があるところも多いくらいです。
そのため、まさか妨害はしませんが、積極的に外部受験に協力もしてくれません。
ですからこの場合、(中学受験をしたときと同じように)「願書の取り寄せ」などからすべてご家庭で責任を持って行う必要があります。
「内申書を書かないって言われました。どうすれば?」
結論から言いますと、「絶対書かない」ということは学校の側からは言えません。ご安心下さい。
だって、どこで高校生活を過ごすかを決めるのはその生徒の権利ですから。
ただし、覚えておいていただきたいのは、保護者の方が考えているよりも、
「内申書(調査書)」を書く作業は大変で、時間もかかる
ということです。
担任の先生が一夜漬けで量産できるものではありません。
ですから、上のようなことを言われてしまう場合というのは、
本当に「物理的に無理!」な場合
あるいは「ケンカ腰になってしまっている」ケースです。
「ケンカ腰」の場合は、冷静に主張すれば最終的には学校は書かざるを得ないのですが。
気をつけたほうがいいのは、あまりに無理な期日・期間で申し出たり
(例:「すみませんがあした願書出したいので明日朝イチまでに書いてください。取りに行きます。」)
あまりに枚数が多い場合です。
(例:「3日以内に30枚おねがいします。」・・・ま、ないとは思いますが)
こうなると、「本当に無理です」となることがあります。
外部受験を考える場合は、在籍する学校の先生には早めにキチンと申し出をしましょう。
そして
「調査書をお願いすることになると思いますが・・・」
といって、いつごろ申し出ればいいか、質問しましょう。
ケンカごしに「書いて当然」という態度で行くのはNGです。
「不合格なら内部進学に戻りたいんですが・・・」
これはちょっと無理です。外部受験する際は、「内部進学はしません」という書類を書くことになります。
(私立学校は数が多いので、中には例外があるかもしれませんが)
「公立高校は受験できないんですか?」
そんなことはないです。お住まいの地域の教育委員会に問い合わせてみてください。
「私立中学から公立高校受験をしたいので、受験の概要を聞きたいのですが」
といえば担当部署にまわしてくれ、書類をどこに取りにいけばいいか等教えてくれます。
ただ、自然の流れとして公立中学の子に比べて不利な内申書になる可能性はあります。
これは誰のせいでもなく、「学校間格差」というもの。
たとえば
「公立中学のAさんと私立中学のBさん。
模試の偏差値は同じくらいなのにAさんはオール5。
Bさんはオール4に3交じり」
こんなことがおきることも。これは、公立中学同士でも起こりうることです。
このあたりはやはり、模試を受けたり、塾に相談したりして
「客観的に見てウチの子はどれくらいの高校を受ける力があるか」
を調べる必要があります。
丁寧に下調べをして受験すれば、私立中学から高校受験は、もちろん可能です。
ただ、
「立つ鳥跡を濁さず」ではないですが、現在在籍している中学校に対しても、誠実な気持ちで接するようにして下さい。
まあ、そもそもトラブルが原因で学校を変わる、などの場合なかなかそうもいかないかもしれませんが・・・。
余計なトラブルなく、できるだけ穏便に高校受験をしたいですよね。
コメント
いつも参考にさせていただいています。
私立一貫校からの高校受験は
確かに増えていますね。
記事にははっきり書いてませんが
「家計の事情」が多いのでしょう。
そういうお子様に
勇気を与える記事なので
本当にありがたかったです。
日進教室の
「あまりためにならないブログ」
も、よろしく!
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Posted by: 日進(さいたま)のだるま先生です at 2010/05/27 01:11:51