筆記体は書けますか? [2009年7月21日]

中学生の保護者から時々聞かれること。


冷や汗うちの子、まだ筆記体も書けないんですけど

             …いいんでしょうかねぇ?」

…はい、いいんです。実は。


こう言うと、たいてい次にこういう反応がきます。

「え?でも私が中学生の時には、

                              筆記体ってテストに出ましたよ?」

そうですね。私自身もテストに筆記体が出たのをはっきり記憶しています。


パスワードアルファベットの S を筆記体で書け  とか。
(書きにくいんですよね… S って…大文字でも小文字でも…)

パスワード「英語」という単語を筆記体で書け    とか。


実は、ここで「学習指導要領改訂」の話になります。

 

「中学で筆記体」は、もうずいぶん前から必須ではなくなっているのです。

 

2009年度から変わる「新しい学習指導要領」でも同じです。

「文字指導に当たっては、生徒の学習負担に配慮し

           筆記体を指導することできる
と書かれています。

要するに「必須ではない」だけで、「教えちゃダメ」ということではないんですが。

その実態はどうでしょうか?

 

公立中学では、キチンと教えている例はあまりないようです。
一部の

「筆記体カッコいい!先生、書き方教えて~」

という子が自分の名前の書き方を練習したりする程度ということも多いようです。

対して私立中学などでは、逆に

「ビシッと筆記体指導」

をしているところも多いです。

 

ひらめきだから現在大学生くらいの子がスラスラと筆記体を書く場合、

「中学、私立だった?」

と聞いてみてください。

たいていの場合、

「なんで分かるんですか!?」

と驚かれます。

ニワトリ…ただ、筆記体に関して思うこと。

日本でも「行書」や「草書」で文を書く人って、今ほとんどいないですよね?

(「草書」はさすがに筆記体と比べるには飛躍しすぎ?)

「行書っぽい」文字を書くひともいる、程度ですよね。

英語圏でも
「完全な筆記体をいつも使用している」という人は、減ってきているんだそうです。




そこで「実際に英語圏の子どもが手書きで書いている文字」を見てみたいなぁ…と考え、インターネットで検索してみました。

(Kids Letter)で画像を検索しました。

…筆記体は、ほとんどないです。
(バースデーカードみたいなもので、いかにも「カッコつけました」みたいな筆記体が少しありました。)

(Student Letter)でも検索してみました。

…ないなあ。

まあ、手紙だけで判別はできませんが。

で、私の結論。

「日本人が筆記体を書けるのは、カッコいいかもしれませんね。
     でも『必須じゃない』という文部科学省の気持ち、納得できます。」


ちなみに、私は「必須世代」だったので、大文字、小文字ともに「書けます」。

教室にいたとき、生徒一人ひとりに「筆記体での名前の書き方」を教えてあげたら、「おぉ~すげえ!」って騒がれました。

基本的に悪筆なので、文字を書いて「カッコいい!」って騒がれたのははじめてかも。あら、うれしい。


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