新しい学習指導要領 [2009年11月30日]
みなさん、こんにちは
先日、学習指導要領の認知状況についてのある調査結果を目にしました
「あなたは平成23年度から、学校教育における学習指導要領が変わることをご存知ですか?」
という質問に対して、
「名前を聞いたことがある程度」という方が約63%、
「変更内容まで知っている」という方は約11%
だったようです。
「では、平成23年度から、学校教育における学習指導要領が変わることを、どこでお知りになりましたか?」
という質問に対しては、
「テレビ(ニュース番組)」が49%程度、
その他「新聞記事」、「子供が通っている学校からの案内」と答えた方が多かったようです。
できればお子様の学年に関しては、変更内容までおさえていただけたらと思います
知られている内容は、
「小学校で英語の授業が必修化される」
「小中学校での授業の時間が増える」
「小中学校での学習内容が増える」
がトップスリーでしたが、一方で、
「小中学校で毎年学力テストが行われるようになる
」ということや、
「高校入試問題で知識を活用し、表現力を問うような問題が増える
」というような事柄は、
あまり知られていないのが現状でした。
そこで今回は、「いまさらちょっと聞きにくいんだけど・・・
」という方も多いと思われる
新学習指導要領と移行措置について、解説させていただきます
まずは新しい学習指導要領についてです
今回の学習指導要領の改訂は、ゆとり教育による「学力低下」を受けてのもので、ねらいは「確かな学力」の育成にあります。
「確かな学力」を養うためには、「学習内容の増加
」と「授業時数の増加
」が必要であるということです。
新しい学習指導要領のポイント
①主要教科の授業時間が1割増える
②「総合的な学習の時間」の削減
③復活
現在「難しいから教えなくていい」とされている学習内容が「全員必修」になる
例 台形の面積の求め方(小5で復活)
(「上底」+「下底」)×「高さ」÷2
④移行
もっと上の学年で学習していた内容を、下の学年で学習するようになる
例)反比例 分数の概念・簡単な分数
⇒中学から小学校へ移動 ⇒小4から小2へ移動
⑤重複
現行小3で学んでいた「棒グラフ」は、小2で「簡単な棒グラフ」、小1で「簡単なグラフ」としてスパイラル的に学習する
⑥「外国語活動」が小5から必修化
いよいよこれら新しい学習指導要領が、小学校では2011年(平成23年)から、中学校では2012年(平成24年)から実施されます!!
ただしこの2011年を待つばかりで、2009年、2010年は何もする必要がないというわけではありません。
新しい学習指導要領を導入しても、生徒たちに混乱がないように、前もって一部授業内容のお引越しを行う(=移行措置)必要があります。
ではここからは移行措置期間についてです
「2009年度から移行措置の期間に入った」ということは、皆さんご存知でしたでしょうか?
どの学年も、今年度から移行措置期間に入っていて、来年度からは2年目の移行措置期間です。
まずは下記でお子様の状況
を確認しましょう。(2009年11月時点の学年表記です。)
小1 … 小3から新しい教科書に。小5に上がると外国語活動の時間があります。
小2 … 小4から新しい教科書に。小5に上がると外国語活動の時間があります。
小3 … 小5から新しい教科書に。小学校での外国語活動が正式には初めて導入される学年です。
小4 … 小6から新しい教科書に。中学校の3年間を、新しい教科書で学ぶ最初の学年で、
高校入試も完全に新課程に対応した内容となります。
これまでの高校入試の過去問題集を利用した対策がしにくくなることが予想されます。
小5 … 小5、小6、中1の3年間を移行措置期間として過ごし、中2で新しい教科書に変わる学年です。
(ほとんどの学年が、2年間の移行期間)
数学・理科を中心に、授業ではプリントや補助教材を使うケースが多くなることが予想されます。
小6 … 小6、中1、中2の3年間を移行措置期間として過ごし、中3で新しい教科書に変わる学年です。
(ほとんどの学年が、2年間の移行期間)
数学・理科を中心に、授業ではプリントや補助教材を使うケースが多くなることが予想されます。
続いて2010年度の移行措置による詳しい学習内容
にも算数を例に少し触れたいと思います。
小1 … 「時刻の読み方」が現行の2学年から移行。
小2になると、現行の3学年から移行になる「体積の単位(ml、dl、l)と測定」や
「時間の単位(日、時、分)」などが加わります。
小2 … 「時間の単位(日、時、分)」が現行の3学年から移行。
小3になると、現行の4学年から移行になる「小数・分数の意味や表し方」、
「二等辺三角形、正三角形、角、円、球」などが加わります。
小3 … 「二等辺三角形、正三角形、角、円、球」が現行の4学年から移行。
小4になると、現行の5学年から移行になる「大きさの等しい分数、同分母分数のたし算・ひき算」、
「直線の並行や垂直、平行四辺形、ひし形、台形」や、
現行の6学年から移行になる「立方体、直方体、直線や平面の平行や垂直」などが加わります。
小4 … 「直線の並行や垂直、平行四辺形、ひし形、台形」などが現行の5学年から移行。
小5になると、現行の6学年から移行になる「分数の大きさ、大小の比べ方」、
「異分母分数のたし算・ひき算」、「体積の単位、立方体及び直方体の体積の求め方」、
「単位量当たりの大きさ」、「角柱や円柱」などが加わります。
小5 … 「ひし形・台形の面積の求め方」や「多角形・正多角形、図形の合同」などが加わります。
小6になると、「メートル法」、「縮図や拡大図」、「文字を用いた式(a、xなど)」などが加わります。
小6 … 「メートル法の仕組み」や「図形の合同」、「縮図や拡大図」、
「文字を用いた式(a、xなど)」などが加わっています。
お子様の学年に注目してみると、例えば、
「えーっ!もう体積を習うの?」とか、
「もう小数も分数も知ってたの!?」など、
様々な発見があるのではないかと思います。
「牛乳パックは何リットル?何ミリリットル?」とか、
「1時間って何秒?」、
「この値段の20%引きっていくらかわかる?」など、
普段の生活の中にある「算数」を、お子様と少しでも多く共有をしていただくことで、
思わぬところでつまずいていたり
思わぬところの素晴らしい才能
に気付けたり、
多くの発見があるかと思います。
特に移行措置期間中は、
新たに加わった学習単元などで理解のムラがないかどうかを、
普段よりもしっかり見守ってあげる必要がありそうですね
もちろん、新しい教科書を受け取ったその日以降も、
生活の中にたくさんの「算数」、「国語」、「理科」、「社会」、「外国語」の発見をし、
楽しく学習に取り組める環境を、家族みんなで作ってあげられるといいですね


